2010年 5月

2010.5.5

5月になりました!

みなさま、お変わりありませんでしょうか(^^)

本日は『こどもの日』で、ゴールデンウィーク最終日です。おやすみの間は全国的にお天気もよかったので、

それぞれに、楽しいお休みを過ごされましたでしょうか。

→こちら、『アンパンマンミュージアムの大きな鯉のぼりです』元気に泳いでます(先月の撮影です)
さて、まずはこちら!

昨年、Kさんからいただいた薔薇が、見事に開花いたしました。

4月の末ごろからじわりと大きなつぼみを付けたので、『おお!』…と期待をよせていたところ、

見事にこのような大輪の花をつけました。

Kさん見てる?(笑)、私は元気ですよ〜!!』

蕾はこの他にもまだついています。当分は楽しめそうです。Kさん、どうもありがとうね!


さて、もう一つはこちら。この大型連休・初日から始まりました、

高知県立美術館で開催中の展覧会『サンデー・マガジンのDNA』へ行って来ました。

私はどちらかと言うと、『少年漫画』にはほとんど馴染みがないタイプだったのですが(少女漫画はいろいろ読みましたが)、

私が学生の頃、ちょうど『マンガ文庫』なるものが大量に出回り始め、その影響もあり、2雑誌に掲載されていたという作品の中に、名前だけなら知っているものが結構ありました。

(ちなみに『うしおととら』『金田一少年の事件簿』ご近所の方におかりして読んでました。とても面白かったです^^)

今回集まった沢山の(114作品)マンガの原画には、それぞれあらすじも添えて展示されていて、全く知らないものでも楽しく見られます。

展示を見ている間に全然知らなくても、思わず読みたくなるのが凄いところです!

そして、展示室に一日居ると

『…日本人の「遺伝子」に刷り込まれた勤勉さが、にじみ出るような職業、それが「漫画家!」』

…という気持ちになって来るのは原画の持つパワー故なのか、(本当です。)印刷物になった漫画原稿とはまた、違う感慨がありました。

第一会場の奥には、『サンデー/マガジン50年の歩み』に因む、両誌にゆかりの漫画家、原作者、などのサインをどーんと集めた巨大なGペンのモニュメントが飾られており、

会場の中では記念式典の模様も流されていて、モニュメントにサラサラとサインをする各作家陣のお手元が、なんといっても圧巻!

(松本零士さんが『銀河鉄道999』のメーテルを、マジックでつるりと描いている姿に、思わず見とれました…。メーテル、やっぱり美女だなぁ、と思ったです。思わず…。)

『うる星やつら/(近作では『犬夜叉』など)の高橋留美子』さん、『タッチ/あだち充』さん、『明日のジョー、巨人の星/ちばてつや』さんなどのお話もあり、

『まんがは、「がまん」、我慢して描いて、読者に喜んでもらう職業だ』というちばてつやさんの言葉に歓声が上がっていました。

『マンガ精神』というものがあるとしたら、それは徹底的なサービス精神と、それに飲み込まれずに共存するタフな反骨精神、主義主張、柔軟な魂、そういったものにプラスして、まずは体力、技術力など…。

『この画面、簡単には埋まらないぞ!』

一枚の原稿の中に、苦しいときに、人間を助けてくれるような、エネルギーと自由な思索に満ちた世界、会場の中は、50年という歴史の長さを支えてきた厚いファン層を象徴するかのごとく、オトナとこどもの2世代にわたって、熱心に見ているお客さんが沢山居ました。

なお、高知会場のみ、武田鉄矢さん原作、『おーい!龍馬』の原画22点の展示があります!

現在『ゲゲゲの女房』で話題の水木しげるさんの原画も来ています。

会期は7月11日までですが、現在展示している原画などは、作品保護のために、途中6月7日に(原画は紙媒体であるため)入替をするそうです。

なので、現在の展示(前期は)6月6日まで。日本の誇るマンガ文化の一翼、ぜひ覗いてみてくださいね!


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2010.5.15

高知県立美術館 春の定期上映会『ケベック映画祭』に行って来ました。

『ケベック』と言われて、一体どこなのか、ぱっとひらめくほどの地理の知識がない私ですが、

カナダの東部にあり、カナダ10州の中では最大の州で、公用語はフランス語。映画産業の盛んな地域で、代表的な都市モントリオールでは『モントリオール世界映画祭』が開かれているなど、『映画のまち』として有名である、ということです。

さて、今回の映画祭のチラシに、私にとってはなつかしい作品を発見。

『木を植えた男』。小さい頃に、珍しく大きな会場で見た作品で、とても印象深く、今でも覚えています。

さて、日頃あまり映画を見る習慣がないので、こうやって長時間・一日券の映画祭でも、結局私の集中力が持続するのは、精々1、2本程度。

今回はどうかな、と思っていましたが、めでたく1本(^^;)で力つきました。

しかし、その1本。

ウーム…実に考え深いものでございました。

『生きるために必要なこと』/(2008年、監督/ブノワ・ピロン)

『文明の衝突』といわれてから、もうずいぶんと歳月は経つとは思いますが、

その『出会い』による衝撃からまた、次の段階に入った私たちの世界を、うまく映し出している映画だと思いました。

私たちは、世界には、もはや『新大陸』はなくて、私たちの住んでいる『地球』という惑星がどれほどの大きさであるということや、

全く違う文化や考えを持つ人間たちが、実は、ほとんど隣り合って暮らしていることを知っている。

そして、それらの人々が『同じ人間である』ことを知っているのに、

その一方では、

同じ伝統や文化、同じ言語で育っていたはずのものの内部に、容赦ない情報の波にさらされて、いつの間にか同じであることもままならない『ずれ』を生じている。

親子でさえ、気づいたときにはすでに相当に文化が異なる。『あたりまえ』が通用しない。

言葉が通じることが、『意思の疎通である』ことではない、

そんなことは昔からいくらでもあることでしょうけれど、

今ほど多くの人間が、細部にわたりバラバラではなかったと思います。

現代の孤独は、『たった一人』の孤独。『社会的な文化背景』というよりもむしろ、『個人的な文化差』で、

それは一見して判るようなわかりやすいものではないので、なおさら混乱の度合いは深い。

『自由』の対価は、一人の人間の能力の範疇から考えたら、相当に高いものかもしれません…。

そして、そのことに多くの人が気づき始めている。

こんなことになったら、誰にとっても安易に善悪が自明のことだった時代は終わったので、既存の神様だって『自分を信じるもの』以外を救うのはかなり難しいだろうなぁ…。

そんなことを考えながら観ておりました。

『何故に』他人を理解することが必要なのか、この『狭い』世界で、相手を理解せずにはおれないような、

それほどの『孤独』が一歩外に出れば日常に存在している。

『文明』と出会ってしまった『イヌイット』のチビル、もとの生活にかえっても、もう何も知らなかったころには戻れまい。

このような映画が作られて、それを見る人が沢山居る。少なくとも、この映画が一神教の文化圏から出て来て、登場人物の牧師の対応などをみると、多分少し前までは考えられないことを、理解するだけの土壌が広がっている。

人間の強度も試されている、宗教の強度も試されている、

…精神の危機に直面して『大変なこと』になっている人々がどれだけいることか、

…色々考えてしまいました。

私の感想はさておき、カンヌ映画祭では『おくりびと』と賞を争った作品だそうです。

細かい内容は作品を見ていただきたいので伏せておきます。(DVDになっているのではなかろうか。)

ご興味のある方はぜひ、映画をご覧くださいませ。(^^)


2010.5.22

本日は朝から薄曇り、お天気予報では明日は雨ときたもので、本当は出かけるつもりでしたが、

朝からどうも息苦しい (*x*)

やむなく雑事にとりまぎれております。

気圧の変化に弱いので、日本海のでっかい低気圧が、

じわじわ私の心臓を圧迫しているのがわかります。

『メイ・ストーム』よ!!、

来るならさっさと来て、はよ〜去ってくだされ〜!(泣)

サトウ家に来て5年目、初めて今年4つの実を付けたグミの木。

 やったね!!


(2010.5.21)

高知県立美術館で開催中の『藤城清治の世界展』光と影のファンタジー (主催/高知新聞社/RKC高知放送局)をのぞいてきました。

現在、美術館の企画展は、2階で開催中の『サンデー・マガジンのDNA』展ですが、一階のフロアでは藤城清治さんの影絵の展覧会が開催中です。

←美術館の入り口に、どーんと二つの展覧会の看板が並んでいますよ!(^^)。

『藤城清治さんの影絵』といえば、すでに私が生まれた頃にはいたるところ、世の中に作品があふれておりました。

なので、なんとなくもう、『懐かしい』ほどに、あたりまえのように色々見知っているような気がしていましたが、よく考えれば今回、こちらの展覧会で、初めてじっくり原画を見せていただきました。

さて。はじめは何気なく観に行ったつもりでしたが、フタを開けてみると、結局たっぷりどっぷり2時間、会場に立ちっぱなしで見てきました(^^)。

作品一つ一つの完成度もさることながら、まず、これだけの量の作品を創りだすパワーは、恐るべし86歳!!!。

作品のどこかに、『影絵は光の絵』だ、というご本人の言葉がありましたが、人生の光と影そのままに、繊細で豊かな世界が描き出されていて、作品が世界中で長きにわたり愛されていると言うことの意味が、実によくわかります。

しかも、作品一つ一つが、私が想像していたものよりも遥かに大きい!!

さらに、高知の展覧会のために『高知の作品』をいくつも(しかも巨大)準備し作り上げていて、『沢田マンション』やら、『足摺岬』やら、『お城』やら『はりまや橋』やら、何だかもうどうなっているのか(一体いつのまにあちこちできるものか)…このうえ高知の壁画まで…?????

いちばん『ウーム』とうなったのが、最後の最後に展示の作品で、それまでの作品の中にも頻繁に登場の回転木馬のモチーフが、何やら『回転にわとり(?)!!』になっていて、その回りをオナガドリが飛び回っている、という作品で、

藤城さんのつきない好奇心と、サービス精神と、対象に対する柔軟なたましいと、作品に対する誠実な仕事を見事にあらわしているような、もう、なんだか『あっぱれ!』と一言口をついて出て、気持ちよく見終えることができました。

高知の取材で得られたものが、見事に藤城さんの中で作品に昇華されている、と思いました。

長い人生、これだけ創作していれば、もちろん大変なこともあったようです。しかし、多才で好奇心おう盛な藤城さんに、色々な経験を積ませた芸術の神様が、もう一度ちゃんともとの世界(影絵を製作するという)に連れ戻しに来た、というふうに思えて何の不足もないような気がいたします。

会期は6月13日(日)まで。ぜひ、素敵な影絵の世界をご覧ください(^^)


2010.5.25

久しぶりに、のんびりご近所を散策しての帰り道、

タチアオイと紫陽花が見事に咲いていました。

先日の雨の日に、だいぶ打たれてぐったり、

おとつい見かけたときには、

ちょっと心配な様子でしたが、…さすがは根付き植物、

なんてことなかったみたいです(^^)

こちらの花は毎年美しいです。

お手入れされている方に、感謝の名所です。