2010年 3月

2010.3.8

みなさますっかりご無沙汰してしまいましたが、

お変わりありませんでしょうか(^^)

こちら、2月半ばからバタバタで、あっという間に月日は流れ、気がつけば3月になっております。

しかも、もう三分の一が過ぎておりますね!!早いっ!!

…本日からやっと一段落、またぼちぼち更新して行きますのでどうぞよろしくお願いしますです。

→さて、こちら、先月27日の高知城、梅の段の梅です。

『そういえば、梅!!』、と用事と雨雲の合間をぬって見に行ったところ、すでに花は大方終わりかかっておりました。

ついでに前日は大雨。

これは『最後のサービス、一本だけ遅れて満開』、と言う感じ。

梅の木さん、どうもありがとう。(笑)

今年の梅は、なんだかあちこちしている間に終わってしまったなぁ。

お城の石垣、久しぶりに上ったら息切れしました。このところ目ばかり使う仕事が続いたもので、基礎体力が落ちてるなぁ。

こちらもなんとかしないと。…やれやれです。

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2010.3.10

タイムスリップ日記でございます。

まずはこちら。

先月(2/24)、高知県立美術館ホールで行われた、

ホテル・モダン(オランダ)による舞台公演『KAMP/収容所』を観てまいりました。

美術館ホールの舞台上に特設された舞台上舞台に、第二次世界大戦で恐ろしい大量虐殺の舞台となった、『アウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所』の巨大な模型が再現されました。

観客である私たちが、その町を一望できる客席に着くと、そこへ大音響をともなって、小さな人形を満載した模型の列車がやってくる。

すると今度は、町並みの背後の風景が、巨大なスクリーンに変身し、そこへ、小さいカメラによって人形目線で撮影された模型の町の映像が浮かび上がる。

大きな模型の町で、役者たちが小さな人形を操る姿は、普通に肉眼に遠目にうつり、それは最初、たんに『人形を使って何かしているなぁ』、と言う感じですが、

大映しになった人形は、手押し車でよろけながら砂利を運び、わずかな食料をもとめてむさぼり、隙間なく並べられて行進し、倒れて棒で滅茶苦茶に打たれ、倒れた仲間をひきずって運び、ガス室にとじこめられて、焼却炉に放り込まれる。

スクリーンに映る人形の、操られてぎこちない動きまでもが、時が経つにつれて、…生きている気配をおびてくる。

舞台が終わる頃には、私にとって、人形の死は、人間の死そのものでありました。

『…これも演出のうち』なのでしょうけれども、ほとんど何の感情もあらわさず、模型の中に在って、ただ淡々と目前の『人形を動かすという仕事』をこなす演者たちが、次第に機械のように見えましたが、この人たちこそが『人間である』という事実。

この不気味な恐ろしさは何なのか。

加害者にも、被害者にもなりうる人間の、両義性。

舞台は不安で不気味な可能性を見せて終わりました。

…暗闇を見据えてゆかねば、また、同じことが起こるかもしれない。

すっかり暗い気持ちになりましたが、いつか人間が試されるようなときには、

『無力感による絶望』に身を委ねる前に、少なくともこの映像を思い出して対処したい。

(…しかも、そのときにはきっと、とてつもない命がけになるんでしょうけど、^^;)

何にしても、…凄い舞台でした。

機会があれば、多くの方に見てほしい舞台です。

それも、「つまらないことをつまらないと言い、馬鹿げたことを馬鹿げていると言える。」

当たり前の日常が、ある日、いつのまにか変わってしまう前に。


タイムスリップ日記その2です。

こちら、高知市文化プラザかるぽーとにて開催の、第8回『写団よさこい』写真展です。

今年もご案内いただき行ってまいりました。(^^)

さて。今年で何回見に行ったのか定かではありませんが、通うようになって数年。

写真の質が、じわじわ『良くなっている』。

私もあちこち見には行きますが、次第に興味を失って観に行かなくなることもあるけれど、この写真展にはかなり忙しくても『行くか』、となる何かがあります。

さりげない風景、何気ない『何か』。今年も撮影者のコメントと、紹介、講師の方の一言があり、それを見ていて、ふと他人の人生を垣間見る一瞬に、その人の思いが伝わって来る。

写した人を直接知らなくても、見に行くうちに、不思議な交流があるともいえます。

今回は、講師の方のエジプトの写真も良かったです。

…この方の良いところが、写真にちゃんと出ているというか、やっと、この方の落ちついた写真見たなぁ、と言う気がしました。

『写団よさこい』のみなさま、また来年、勝手に楽しみにしています。(^^)


2010.3.11

イベントのお知らせをいただきましたのでご紹介を(^^)!

毎回、ハイセンスな花束で魅力たっぷり、楽しませてくれる素敵な花屋さん『terre』が、ギャラリーに小さな花屋さんを2日間だけOPENします。 

会場は、私も個展でお世話になったPOOLさんです。ホワイトデーのプレゼントなどにいかがですか?

ご興味をお持ちの方、宜しかったらぜひ、足をお運びくださいませ(^^)!!

…春のひとときを、素敵なお花と、ギャラリーのおいしいケーキで、心ゆくまでお楽しみください。


2010.3.14

日届いていた個展のお知らせをご紹介いたします(^^)

昨年初めて出かけた高知県香南市野市町にあるギャラリー『ほのまる』さんで、ちょうど行き当たった展覧会、備前焼作家さんの展覧会です。

今年も同じ会場です。只今開催中、今月22日まで!

素朴な味わいに、趣きあります。器のお好きな方、ぜひ、足を運んでみてくださいね!


2010.3.16

展覧会のご紹介です。岡山で活躍中の映像作家『福井泉』さんの展覧会『ーBooks−』

ふんわりやさしい、福井さんの独特な映像世界をぜひご堪能ください!(^^)

福井さんのHPへはサトウのHPからリンクしております。『くるくる』という映像作品シリーズ、

(彼女のHPで公開されています)とても素敵でわたしは大好きです。

あと、おもちゃ箱の中身が踊りだすような、ファンタスティックな作品も撮られています。

会期中にはなんとしても、私も会場へ押し掛ける予定でおります。

展覧会まであと少し、泉ちゃん、頑張ってくだされ!!今度はぜひ、岡山でお会いしましょう!


2010.3.22

タイムスリップ日記です。(3月17日)

今年も、高知県立美術館で開催の『女流展』、観に行って来ました。

見たことのある名前が出ていると、『元気にしているなぁ、頑張っているなぁ』と、感慨深いです(^^)!。

ちょうどお天気がよく、美術館ホールの塗り替えも終わったところで(何だかホールが若返ったような)、春うららか、中庭の桜ちらほら、大変気持ちの良い外出でございました。

さて、このところ、あちこち観に行く機会も多く、色々バタバタしておりましたが、

自分の製作の方にもまとまった時間が取れたので、

新作&少し前の作品も含め、ちょっと色々取り混ぜて、新しいものを練り直したりしております。

思わぬものが出来て来たりして、なかなか面白いです(^^)

…ということで、春柄です。

Goodsのコーナにも、じわじわUPして行く予定です。

左画像は、ご紹介第一号、『フリージア』です。

新作ポスカが仕上がって来ました。

こちらもどうぞよろしくお願いしますね(^^)


2010.3.24

只今香美市立美術館で開催中の『筒井広道追悼展』を観てきました。

会期は1月からのスタートだったため、まだまだ余裕があると思って油断していたら、あっという間に今月の28日まで(^^)

これが、会期の長い展覧会の怖いところです。

さて、作品。筒井広道さんの作品は、芸西村筒井美術館と、高知県立美術館のコレクション展で何度か観せていただいた記憶がありますが、

何時観ても安心してみることができる、穏やかで、あたたかい絵画作品だなぁ、と言う印象があります。

今回は油彩の横にスケッチの展示があったりして、

作品の制作にまつわる作家の思考などを、追想するヒントとなりました。

作品を観れば見るほど、この方、とてもまじめに作品と向き合って製作していたのだろうな、という気持ちがわいて来て、

作品の大小にかかわらぬ『それなりの良さ』というものが発揮されるまで、きちんと描いているところにとても好感を持ちました。小品でしたが『スイトピー』、良かったです。

会期はとうとう3月28日まで。

ぜひ、まだご覧でない方は足を運んでみてくださいね(^^)!

この『筒井広道追悼展』は、筒井広道氏ゆかりの芸西村筒井美術館、香美市立美術館、四万十町立美術館の三館合同特別展です。

三館を回るスタンプラリーも開催中です(^^)景品あり!


2010.3.26

午前中に、ダーッと駆け上がって高知城へGO。

高知城の桜も、あと少しでみごろです(^^)今年は石垣工事が終了して、見事な石積みが復活したため、久しぶりにお城の三の丸でお花見ができますよ!

さて、本日は三つの展覧会を覗いて来ました。

一つ目は、高知市文化プラザかるぽーとにて開催中の『寺尾孝志遺作展』。

高知県展を中心に活躍し、教鞭もとられた故・寺尾孝志さんの『遺作展』と、寺尾氏のもとに集った大勢の仲間・教え子のみなさんの力作が、会場一杯に展示されていました。

この方の作品を見たのは多分初めてですが、ふと、この方の作品を前にしていると、現在高知県で活躍している作家さんの作品の面影が、ちらほら頭の中をよぎっていきました。

『影響がある』というのはこういうことかもしれません。

『師の存在』について、興味深く思いました。

会期は28日まで、まだ間に合いますのでぜひご覧ください(^^)

さて、引き続いてはこちら。

高知県立美術館で開催中の『高知の日本画 近現代特集』

高知県ゆかりの日本画家たちの作品展を覗いて来ました。

花鳥風月、日本の四季を描いたものあり、神話の世界を映し出すものあり、文化の融合で額装された人物画あり、そこには描かれた時とともにしかるべき変遷のあとがありますが、

日本画の『確かな技術』によって描かれた作品、

西洋画とはまた、違った独特な奥行きの世界があり面白いと思います。

私は何度観ても島内松南の屏風が好きです。あと、松琴の『にわとりととうもろこし』(アレ?…こんな題ではなかったような気が…。)も良かったです。

日本画の奥行きは、観る人間の想像力を必要とする。それはとてもおもしろい発見にみちています。

2階では、『マルクシャガール展ー我が生涯ー』を展示中。こちらは多岐にわたる、シャガールの版画作品の面白さを満喫できます。

高知の日本画展会期は4月17日までシャガール展は4月6日から『ダフニスとクロエ』前期に入れ替わります。

ぜひご覧くださいね(^^)


←ここ数日の雨で、美術館の横を流れる舟入川の水の色がコーヒー色に…。

桜はそろそろ見頃で、奇麗に咲いておりましたです。

(^^)

→コレクション展は、ただいま開催中の『シカン展』(KUTV主催)とは別料金です。

2階で同時開催中の、

マルク・シャガール展『我が生涯』(版画作品を中心とした展示です。)

は観ることができます。

2010.3.28

『福井泉展ーBooks−』『fukui izumi film-work exhibition ーBooks−』

会場/岡山県天神山文化プラザを観に行って来ました。

久しぶりに瀬戸大橋をこえて、一路岡山県へ!!

高速道路は便利ですね。(運転手していただいているKさん、いつもありがとう!)

展示は、映像によるインスタレーション作品で、展示室の白い壁に映し出された本のページに、ぞくぞく描き出されるファンタスティクな世界。

DMにも使用されている女の子から飛び立つチョウが、滑らかに変身して展開するとってもユニークなものがたり。

さらに、天蓋のやわらかなスクリーンに映し出された花々が、次第にチョウに変身して飛び立ってゆく美しく神秘的な映像作品や、木造の小屋の中をのぞくと、その中には日常にひそむ万華鏡が、姿形を変え行く様子などを映し出しておりました。

彼女の独特な間合いが生み出す素敵な空間を、一日掛けてじっくり満喫。

なお、この展覧会は4月3日(土)から18日(日)までの間、

『cifa-cafe(シファーカフェ)』岡山市北区石関町1−10に巡回します。

見逃した方はぜひ、そちらへ足をお運びください(^^)!!

なお、展示本当に素敵でした。ぜひ観ていただきたいので、こちらの展示のご案内は、

来月に詳細を載せますね☆(4月から始まります!!)

岡山近郊の方、ぜひ、足を運んでみてくださいね!!!

展覧会のDMです。
↑ほんとにちょっとだけ展示の様子。これはぜひ、正面から見ていただきたいです。(ほんとは正面から見せたい!!!)とっても美しいので!!