明けまして2010年!
みなさまよいお正月をおすごしでしょうか。
年々加速して過ぎ去る時間にあくせくしておりますが、
わたしは今年も『地道に頑張るべし』、という地味な目標です(^^)
皆様にとって、実り多き一年となりますように!
本年もどうぞよろしくお願いします(^^)
本日、遅ればせながら『初詣』に行って来ました。
昨日よりNHK大河ドラマ『龍馬伝』が始まりましたが、年末にはそのロケ隊も来ていたという『土佐神社』。
毎年、高知に来てからは、お正月にはだいたいこちらにお邪魔していますが、お正月の3日も過ぎると、参拝客もさすがにまばらな感じです。
この神社、なんといっても木造の拝殿が圧巻ですが、この区域の中に長年にわたって生育してきた大木がまた、大変見事です。
鎮守の森、まさにそんな感じで、学生の頃から何かあると(何もなくても)よく、こちらに自転車でお参りに来ておりました。
本日はお天気もよく、空気も澄み渡ってよい心地です。
2010年がどんな1年になるかは神のみぞ知る、
…頑張らねば!
ご興味のある方はこちらも覗いてみてくださいね!
(展示期間を調べてくるの忘れました…謎です…。)
随分久方ぶりに、高知城へ絵を描きにやってきました。
昨年から整備されつつあったお城の城壁が、キレイになおっていました。…スゴイ!!前来たときはこの半分くらいだったのに!
この写真では少しわかりにくいかもしれませんが、高知城の石垣は『野面積み』という自然石の特徴をうまく生かして積みあげた石積みになっていて、初めて見たときは『…ぬ!!こんなんあり!?』で衝撃でした。
…だってそのままでっかい『石』がごろごろ積み上げてあるのに、落っこちもしないでちゃんと形になっていると言うのは不思議です!!!
(ちなみにおとなり愛媛県の松山城はびっちりと石が切りそろえられております。)
元旦の新聞に、お城下一帯を『山内家』の資料館として整備する、というような構想が載っておりましたが、本当になれば面白いなぁ。
高知県は幕末にかけて色んな人が排出されていて、そのような気概がもう一度噴出したらよいのに。
高知に来て思うことですが、色々面白い材料はあるので、あとはその深さをうまく紡ぎだすことができれば。
ちなみに、お城の雲竜梅が咲いたと言うことで、のこのこ見に行ったワタシ。…雲竜梅は確かに五輪ほど咲いておりましたが…。
春はもうすぐ、…っていうか、もうちょっと先みたいです。
写真左下、梅の段。
写真右下、梅の段で毎年一番早く開花するという『雲竜梅』
高知市文化プラザ・かるぽーとにて開催の
『第五回美術作品コンクール 応募作品展』を見て来ました。
出品者は県内在住もしくは県出身者で18歳から35歳の若手作家たち。毎年ゲスト審査員をお迎えして(今年の審査委員は小山登美男さん)開催されております。
私の場合、たぶん呑気に見に行ってる場合じゃないのですが(ほんとは出品した方がいいのかもしれない^^;ですが)、年末はあまりの多忙で断念。…結局は力不足だということでしょう。
さて、今年気になっていたのは、この『小山登美男さん』が、昨年夏、同じく高知県内の作家を集めて高知県立美術館で開催されている展覧会『NO BORDER 4』展の講評に来られていて、そこに出品しておられた作家さんたちに色々なアドバイスをしていたこと。
今回出品されていた方々の中には多数、『NO BORDER 4』展の出品作家さんが混ざっていて、みなさんがその後、どのような作品を作っているのか興味がありました。
力作ぞろいの色々な作品を見ていて、やはり、刺激を受けることは大切だと思いました。
技術も精神も伴った作品をつくり出すために、日常の中で常に鍛えられることは必要なことです。
作品を見ながら色々考えました。出品作家さんたち、素敵な刺激をありがとうでした(^^)
+/平成21年度 新収蔵品展
2010年1月14日(木)ー2月27日(土)
会期中無休 高知県立美術館
かねてより気になっていた展覧会を、やっと見てまいりました。
只今、県立美術館の2階では、『蜷川実花』さんという若手人気写真家さんの極彩色の写真展ですが、一階でも別の写真家さんの展覧会を開催中です。
同じ日に2つの展覧会を見るとちょっと疲れますが、二つ見比べてみる面白さもあり、という方には大変おすすめです。
石元泰博さんはアメリカのお生まれですが、ご両親のふるさとが高知県、幼い頃に帰国され、高校生まで県内在住。その後またアメリカに渡って写真家として勉強され、活躍され、現在は日本在住、その生涯をかけた膨大な作品を、高知県立美術館に寄贈されています。
その膨大な数の写真の中から、毎年この季節になると、コレクション展に石元さんが登場するのが私の楽しみです。
今回展示の『多重露光シリーズ』というのは、私にとっては初めて見るもので、まるで予備知識もなく出かけて来ましたが、
・・・これはスゴイ!
この方の作品、いつ見ても思うのですが、私の場合、『何枚見ても疲れない』、というか、『質の良い緊張感を保ち続けている』作品、というか、そう言うことをもの凄く感じます。(この方の写真が、見ている人の神経を集中させてくれると言うか、整えてくれると言うか。)
今回はその『バランス感覚のすごさ』が、この方が、普通の具象のものを撮影した作品の、倍くらい発揮されているような気がいたしました。
…こんなん、普通の人がとったら、ぐちゃぐちゃになるんだろうなぁ…、というものまで、ものの見事に。
訓練の賜物なのか、天才のわざなのか、まあとにかく、表現の手段が『写真である』と言うことが唯一、このひと『カメラマンなんだなぁ』ということを、しみじみと私に思い出させるけれど、表現の手段が何であれ、すでに問題ではないような、『これはこの人の芸術だ!』という作品の『鋭さ』みたいなものを、作品のそこかしこから感じました。
選択され、掛け合わされた色の中には『アメリカ』を彷彿とさせる色彩のチョイスがあり、『日本画』を彷彿とさせる水墨の美しさがあり、幾何学的な中にもふと、有機的な山水の月が、雲間を移ろってゆくようにも見える。
…この人の作品、心地よさの正体は『鍛えられた美しさ』でありましょうか。
作品に、人生かけて打ち込んでいる迫力が、しっかり投影されているというのは、その人がしっかり『生きてきた』証だと思う今日この頃です。
まことにいいもの見せていただきました。
みなさんにもぜひオススメしたい展覧会です。(^^)